不動産会社が賃貸物件を紹介する際に物件の種類によって元付物件・先物物件という言い方をします。
同じ不動産でも紹介をする不動産会社がどのような立場にあるかによって元付物件にもなるし、先物物件にもなります。
元付物件・元付業者とは
不動産会社が管理している物件に空室が出ると入居者を募集します。
その場合の不動産会社を元付業者と言い、その場合の賃貸物件を元付物件と言います。
図解すると以下のようになります。
この場合の管理不動産会社Aを元付業者、賃貸物件Aを元付物件と言います。
お客さんからすると「元付業者から元付物件の紹介を受けている」ということになります。
元付物件・元付業者の場合のメリット・デメリット
元付業者が不動産を管理していますので家主さんがどのような方か、その不動産にどのような方が入居しているのか詳しく把握しています。
いままでに起こったトラブルなども詳しく把握していますので、不安なことがあれば直接教えてくれます（伝えられる範囲で）。
また、家主さんと直接条件の交渉ができるため、より好条件で入居できる可能性が上がります。
反面、元付物件の紹介がメインとなると取り扱いの物件数が少なくなります。
たくさんの物件を比較検討してお部屋を決めたい方にとっては物足りなく感じるかもしれません。
もちろん自社の元付物件だけではなく、元付物件と先物物件両方を取り扱う不動産会社も多くあります。
先物物件・客付業者とは
他の元付業者から得た物件情報を先付け物件、借主さんに紹介をする仲介不動産会社を客付業者と言います。
図解すると以下のようになります。
この場合の管理不動産会社が提供する賃貸物件を先物物件、先物物件を借主さんに紹介する仲介不動産会社Bを客付業者になります。
お客さんからすると「客付業者から先物物件の紹介を受けている」ということになります。
先物物件・客付業者の場合のメリット・デメリット
客付業者はお客さんのニーズに応えるために多数の物件を準備します。
客付業者が管理する物件も紹介しますので先物物件も元付物件も紹介ができるため多数のお部屋が取り扱いできます。
反面、元付物件の割合が少ない傾向にあり、物件についてあまり詳しくありません。
家主さんがどのような方なのか、どんな方が入居しているかをあまり把握していませんので質問に的確に答えることができない場合もあります。
元付業者か客付業者かを確認する方法
お部屋の紹介をしている不動産会社が元付業者か客付業者かを確認するためにはそのお部屋の管理会社がどこがを尋ねればすぐ分かります。
自社ですと答えればその不動産会社が元付業者、他社ですと答えればその不動産会社は客付業者です。
元付業者か客付業者か知ることで安心して契約ができる
検討しいる物件を紹介している不動産会社が元付業者なのか客付業者なのかを把握するといろいろなことが推測することができます。
安心して契約ができるように不明なことはしっかりと不動産会社に確認をしましょう。
