用途その他の利用の制限に関する事項

重要事項説明書の読み方

賃貸物件の重要事項説明書には【用途その他の利用の制限に関する事項】という項目があります。

この項目では貸室をどのような用途で使用しなければならないのか、どのような利用の制限があるかを説明します。

予定していた使用方法が契約条件に合致しているか事前に確認をしましょう。

用途について

賃貸物件の用途は原則として居住用です。

家主さんも居住用として貸し出していますので事務所で使用や店舗などの使用は禁止されます。

特別に店舗併用住宅などの場合はその旨が記載されます。

店舗用で借りる場合も業種について制限されます。

事務所として借りた場合には勝手に店舗の用途に変更することはできません。

利用の制限について

利用の制限については具体的な利用方法が記載されます。

代表的なものでは【ペット飼育】と【楽器の持ち込み・演奏】があります。

周りの入居者への迷惑行為や危険行為は当然に禁止されます。

ペット飼育について

賃貸物件では基本的に動物の飼育は禁止されています。

ペット可の賃貸物件では家主さんからペット飼育に関する特別な許可があって飼育をすることが可能となっています。

ペットを飼育する際にもペット飼育誓約書やペット飼育細則などで細かくペット飼育について取り決めがされます。

飼育できるペットについても制限があり、何キロまでの室内犬○匹までや猫のみ飼育可能などです。

また、飼育するペットの予防接種や去勢手術を受けてることが条件になることもありますので事前に確認をするようにしましょう。

楽器の持ち込み・演奏について

賃貸物件では基本的に騒音トラブルを避けるために楽器の演奏は禁止されます。

楽器の演奏が上手な方の音でも全くの他人の発する音はストレスになります。

楽器の演奏が可能な物件でも時間を指定されることが多くありますので楽器の持ち込みや演奏をお考えの方は楽器を具体的に伝えて確認をしましょう。

楽器の持ち込みについては重量の面から禁止となっています。

グランドピアノくらいのサイズになると演奏しなくても設置しているだけで床が凹んでしまうことがあります。

長期的に重量物を置いたままだと床が凹んで簡単には元に戻せなくなってしまいます。

記載方法として【楽器の演奏及び重量物の持ち込みを禁止する】と記載されることもあります。

dokugakufudousan

当サイトの管理者。マンション管理士・宅地建物取引士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士に独学で合格。賃貸・売買仲介不動産会社勤務。

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